登場人物

監督
神山征二郎。41年岐阜県生まれ。71年「鯉のいる村」で監督デビュー。「ハチ公物語」「ひめゆりの塔」「郡上一揆」「大河の一滴」等の作品を手がけ、日本が辿ってきた歴史の渦の中で、現代の私達が深く学び活かされなければならない、かつての人々が示した生きざまについての作品を作り続ける。
井上伝蔵
緒方直人。下吉田村。生糸商家「丸井」を営み、家族の反対を押し切って東京から連れてきたコマを嫁にする。松方デフレや世界的な不況により、生糸価格が暴落する中で、農民が破産していく窮状に心を痛める。
田代英助
林隆三。大宮郷 。幹部からの要請により、困民党総理として最後まで共に戦うことを引き受ける。
井上コマ
藤谷美紀。東京らか来た伝蔵の妻。伝蔵が戦いへと進んでいく中で子供を出産し、戦いに出る伝蔵へ、最後まで帰りを待つという。
困民党
自由民権思想を受けて、秩父での自由党員を中心として結成され、負債に悩む秩父の農民達を引き入れ、請願活動や高利貸との直接交渉をくり返すし、やがて武装蜂起路線へと進み、政府打倒を目指して戦った。