2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

平成16年8月の更新

自作(感人)の詩を追加 忘れられた道 河原で汲み上げる物 自作(感人)の以前に詠んでノートに残っている詩を追加 歩けることに 貧者の巣 教室 わたしのカケラ つれづれ 飯盛山:会津若松市 life is lovely コンテンツ コンテンツ(一覧)

河原で汲み上げる物

我、石を拾い集める 時の泉で 我、石を積み重ねる 賽の河原で 失(う)せた流れに 置き去(ざ)られた思いを 一人たたずむ 先の無い河原で 音も無く崩れる 重ねあげた真理は 繰返された世界の 不条理な礎 生まれた日の喜びは 少年の日に忘れ 少年の日の夢は …

忘れられた道

青ざめた顔面 月の光に映し 瓦礫で踊る 過ぎし日の道標(みちしるべ) 今、歩いてきた路は、闇の中へと過ぎ去り 次のモノノ価値に、過去の路が敷かれる 錆びれた線路に、舌を寄せれば きしんだレールの、幾世もの錆 シャーシャー キシャーキシャー 沈黙の中 …

教室

友はもういない 祭りがひらける 目を取り 首切り 皮をむく 茶碗に土もり 泥の味噌汁を炊く かこめかこめ 机をかこめ 最初にいないのだーれだ 足を取られたのは私 手を切られたのは君 耳を忘れたのはあなた 影となったのは僕 皆の色が混じりだす 酒の水の中で…

歩けることに

青い 青い空の下で あなただけを見つめて 一年が過ぎていった かわらぬ笑顔を見せて 新しく生まれてくるものに 一すじの糸をたらし 天へと引き抜いてゆく春の日は 私にも空を見上げさせた 何も変わらないように地面を見つめ 空から落ちてきた赤や茶色の葉と …

貧者の巣

杉の柱が、世間の光をおおう 中学生までもが、我らを貧と見なす 近づく虫を、ことごとく手のひらでつぶした 彼らの仲間になるつもりはなかった 戸口から窓へ すずしげなる虫を 掴んでは放し リンプンを部屋にばらまいた そのような異国の感じ方もあるのだよ …

飯盛山:会津若松市

今週は出張で、会津若松市へ出かけていた。会津若松の地は、戊辰戦争*1において壮烈な決戦の地になった場所である。いくらかの空いた時間を利用して、その歴史の地を散策すべく飯盛山へと向かった。 飯盛山は、白虎隊の自刃地である。白虎隊記念館から引用す…

life is lovely

5月から、YAMAHA大人のピアノ教室に通い始めている。もちろん初めてであり、月に2回のグループレッスンであるのでまだあまり進んでいない。指の番号が書いてある楽譜を読んで、やっとこさ音を鳴らしている所である。最近登場した両手で別の動きをし…

わたしのカケラ

空の水差し うつむく私の影を映す こだまする 若き詩人の叫び 八月の青空に 私は歩いていた 川藻《かわも》に 足を絡ませながら 額《ひたい》の汗は 頬と首筋を滴り落ち 胸へと染みゆく 私は翼《はね》を広げ 水面《みなも》に指先をともすが 境界《きょうか…