2004-08-28 忘れられた道 感人 青ざめた顔面 月の光に映し 瓦礫で踊る 過ぎし日の道標(みちしるべ) 今、歩いてきた路は、闇の中へと過ぎ去り 次のモノノ価値に、過去の路が敷かれる 錆びれた線路に、舌を寄せれば きしんだレールの、幾世もの錆 シャーシャー キシャーキシャー 沈黙の中 何かが嘆息を吐く 何と長い影だろう ビロビロしたモノをたゆらせて 廃墟に向かってカタコトと 錆びれるものを見つめながら あれは犬だ!月に吠える犬だ! (2004.8) 単線の列車のレールと標識を見つけて