2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

詩のpickup(好きな詩)

萩原朔太郎さんの詩の中から、好きな詩を10詩選びました。 詩集「月に吠える」から 掌上の種(われは手のうへに土を盛り、土のうへに種をまく) さびしい人格(さびしい人格が私の友を呼ぶ、わが見知らぬ友よ、早くきたれ) 見しらぬ犬(この見もしらぬ犬…

東京生活の終わりに(6)

<(5)「賢治さんの言葉」から| 少しだけ穏やかなところへ そして私という人間はそういう話を、今の様な大人になってもまだ読んでいたりしますが、私は別にそこからそういうモノ達の世界が何処かにあるのだとか、そういう世界が本来のあるべき世界なのだ…

東京生活の終わりに(5)

<(4)「ヤンソンさんの言葉」から| 賢治さんの言葉 そしてこれと同じ様なことを、宮沢賢治さんもその童話集「注文の多い料理店」で語っています。この童話集には、「どんぐりと山猫」、「注文の多い料理店」、「月夜のでんしんばしら」などの作品が収録…

東京生活の終わりに(4)

<(3)「草木と共に」から| ヤンソンさんの言葉 その言葉とは、童話「ムーミン」の作者である「トーマス・ヤンソン」さんの言葉と、童話「銀河鉄道の夜」の作者である「宮沢賢治」さんの言葉です。ムーミン童話については昔にアニメ化されたこともあり、…

東京生活の終わりに(3)

<(2)「道について」から| 草木と共に 私はここ東京にいる間も、休日を利用しては時々、郊外の野や山に出かけたりしていました。それは畑や田圃が点々とするぐらいの近郊だったり、中央線の先の奥多摩だったり、信州の軽井沢や長野だったり、私のやって…

東京生活の終わりに(2)

<(1)「東京生活の終わりに」から| 道について 私はここにいる間に幾度か、なぜ私が東北に帰りたがるのかを、同じ年代の人だけではなく上の方(かた)からも質問を受けました。「東京にいた方が収入も増えるし、仕事の幅も広がる。君は家族が東北にいる…

東京生活の終わりに(1)

東京生活の終わりに 私は今ではもう、東京での2年契約の仕事を終えて、東北に戻ってきています。あちらでは勤めが忙しかったこともあり、次第に詩に触れる機会、特にまだ出会った事の無い詩に触れることは無くなっていました。そしてそれと共に、私には自分…