2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

この頃

信州の大きな自然を吸うことで、自分がこのところ「形あるもの」「詰まっているもの」しか見ていないことに気付きました。それはまた詩においても同じでした。この一面からしか見ていないということは、世界の中で重要なことを見失っていたということです。…

10月の更新

感人の詩を追加 朝日 空蝉 若雲達 つれづれ 夜の木々 小諸にて、島崎藤村の風景〜小諸城 小諸にて、若山牧水の歌 軽井沢にて、浅間は見えず〜詩人の風景 軽井沢にて、室生犀星の風景〜室生犀星の別荘 軽井沢にて、堀辰雄の風景〜聖パウロカトリック教会 日比…

朝日

ホームに立っていた 空は待っていた 雲が流れていた 電車は満員だった 少時の絵筆を持って 僕の土地のことを語ろう 人も田も山も やわらかな土地の事を (2004.10.19)

夜の木々

埼玉県の長瀞へ、キャンプに出かけてきました。長瀞の川沿いは岩畳という地層が有名で、薄い地層が年輪の様に層として固まった岩が、川の流れによって削られて剥き出しになった所です。 キャンプ場は林の中にありました。私は最近木の名前を覚えようと思い、…

空の心について

美術館の絵の解説に、日本画と西洋画の違いを説明したパネルがありました。日本古来の伝統的な絵は日本画、油絵を中心とする西洋の方法で描かれた絵は西洋画と呼ばれます。そして、同じ風景を対象とする絵でも、西洋の技法による絵は風景画、日本の技法によ…

午後からの会議の準備が珍しく午前中で終わったため、昼食を食べることが出来ました。いつものように日比谷公園へ散歩に行くと、広場の方が賑わい、ガーデニングショーが行われていました。普段は立ち入り禁止の大芝生広場に、ガーデニングの作品などが飾ら…

人の感情と思い出ということ

以下はいつもと異なり至極個人的なメモです。 私は後ろ向きな人間の様であり、いつも楽しい事を書いているわけではない。特に、メールではその傾向が強いらしく、否定的な発言が多いようだ。私のメールの用途としては、比較的直近の内容を書くことが多く、用…

空蝉

秋の空 草木に残る 空蝉に 紅葉散りつつ 我重ねつつ (2005.9.8-10.5) 長野県小諸懐古園にて

小諸にて〜若山牧水の歌

さて、話は同じ懐古園でのことですが、園内の石碑に、下記のような若山牧水の歌が刻まれていました。 かたはらに 秋くさの 花かたるらく ほろびしものは なつかしきかな 私は短歌を多く知らないので、その道の善し悪しはわかりませんが、この歌はとても趣あ…

小諸にて、島崎藤村の風景〜小諸城

宿泊先の中軽井沢からしなの鉄道に乗り、小諸駅で降りました。小諸駅からは、なだらかなすそ野を広げた浅間が望め、牧歌的な風景を臨むことが出来ます。ここ信州小諸は、かつて島崎藤村が住んだところであり、有名な詩である「小諸なる古城のほとり」の舞台…

若雲達

帰っていったのだ みな どちらを向いているかと言えば 浅間へ 大きな足で 歩いていったのだ 彼らは持っている 大きな自然を 浅間のブドウはなり 詩人の跡を辿る 白樺林を越えて 夢見ていったのだ 遥か遠く 思い出しておくれ 街を離れ遠くゆく物達よ 今はまだ…

軽井沢にて、浅間は見えず〜詩人の風景

私達は4日間軽井沢に滞在しましたが、天候は優れませんでした。しかし最終日は良く晴れ渡ったので、浅間山へ向かうことにしました。中軽井沢の駅からは、大きな浅間を見ることが出来ます。浅間は幾度も噴火を繰り返したため、富士山の様な美しい円錐形では…

軽井沢にて、室生犀星の風景〜室生犀星の別荘

私達は教会を後にして、別荘地を散策しました。通りから少し離れただけで、人のざわめきは消えます。別荘地といっても、見晴らしの場所に建っているのではなくて、森の中にゆったりと建っています。 その森の中では時々、滴を集めた葉が重みに耐えきれず、大…

軽井沢にて、堀辰雄の風景〜聖パウロカトリック教会

軽井沢にいます。長野県の東端、東京から新幹線で一時間程の距離です。ここはかつて四季派の詩人達が愛し・集った場所、室生犀星が別荘を構え、津村信夫は信濃乙女を娶り、立原道造がヒヤシンス・ハウスの建設を夢見た地です。私はそのような場所がどんな所…