若雲達

帰っていったのだ
みな
どちらを向いているかと言えば
浅間へ 大きな足で
歩いていったのだ
彼らは持っている
大きな自然を
浅間のブドウはなり
詩人の跡を辿る
白樺林を越えて
夢見ていったのだ
遥か遠く 思い出しておくれ
街を離れ遠くゆく物達よ
今はまだ 透き通らない
私の心よ
遥か遠く 思い出しておくれ

 (2005.9.25-10.5)
 浅間の鬼押し出しにて、山を登っていく若雲の群れを見た。良く晴れたこの日。