教室

友はもういない 祭りがひらける
目を取り 首切り 皮をむく
茶碗に土もり 泥の味噌汁を炊く
かこめかこめ 机をかこめ
最初にいないのだーれだ
足を取られたのは私 手を切られたのは君
耳を忘れたのはあなた 影となったのは僕
皆の色が混じりだす 酒の水の中で
怒りが 叫びが うごめきが
悲哀が 鬱屈が 憂鬱が
没落が 孤独が 絶望が
赤茶の中で回りだす

   (2004.7)
忘れ去った学生の時を思い出して