人の弱さ

海の深さ 山は悲し
山の孤独 雲は悲し
雲の別れ 空は悲し
空の高さ 街は悲し
街の黒さ 雪は悲し
雪の刹那 星は悲し
星の廻り 森は悲し
森の乾き 石は悲し
石の尖り 川は悲し
川の濁り 人は悲し
人の弱さ 海は悲し

    (2005.2.10)
 人だけが、自然でないのだ。
 在来線で水沢から仙台まで、景色を眺めながら悲しくなった。
 ※空の高さ:あまりに高いものは他と分かり合えない。
 ※刹那《せつな》、廻り《めぐり》、尖り《とがり》