2004-07-14から1日間の記事一覧

地下鉄のホームで

あれは良くないよ 帰宅する時のあの光は 不自然な明かりで照らされた中に ふと、新しい光が2つ近づいて来る 僕はその度に、なにか吸い込まれるような 目から近づいていくような いつも不思議なんだよ 君は感じないのかい (2003/05/11 (Sun))

重なる夜道

うぉ〜〜ん うぉおお〜〜ん 私の帰る故郷は、山辺の向こうにあるという 柳の陰を歩むれば いとしめやかに降り注ぐ 霞める頬の はかなさよ 重なる葉音 刻みゆく 私の影を切り裂きながら うぉ〜ん うぉ〜ん うぉおお〜〜ん 止まる事を知りながら 爪先立ちで 走…

停滞

花を見つめるように 社会に止まるのか 風の声を聞くように 街の中でたたずむのか 世界は美しい それゆえに醜い (2003/05/07 (Wed))

イカロス

飛ぶことなど望まない 空さえ見上げることが出来ないのだから 浅黒く 大地は望み 天を秤にかける 全ては地に沈み 高らかに謳うものなどいない 皮を裂け 翼の生まれを より深きものへの飛翔を為せ (2003/05/06 (Tue))

この足で

薄やいだ空の下 手を大地に伸ばす 重ねゆく日々とは 希望とは 一葉一葉(いちよう)を指の間に挟み その葉の数を数える 幸せのクローバーを探して 私には見出せない この幸せを 幾つもの過ぎ去った日々を 支えられた言葉さえも風に巻き 差し伸べられた手さえ…