幾年《いくとせ》の部屋に向かいて 畳座し壁と語らう 古き書は眠りに満ちて 揃えたる主《あるじ》を知らず 諸手にて知識を積めば 漂える雨の森の香 いつの日か国に帰らん 我はまだ浮世の旅路 雪の降る夜はなつかし 時を見る闇夜の明かり 音も無く進み寄る影 …
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