雪壁の町へ(計画)

昨年は例年に比べて暖かく暖冬ではないかとの事だったが、年末あたりから徐々に空気が冷たくなり雪が降り始め、今日もまた空には雪が舞っている。しかし、東北地域の平野部には意外と雪が積もらず、雪が積もるのは、奥羽山脈沿いの福島の会津、秋田の横手・大館、あるいは八戸を除いた青森などである。(積雪情報マップ(社団法人雪センター))
冬にはテレビなどで、道の脇に雪が壁のように連なっている姿が放送されるが、残念ながら私はまだそういった地域に出かけたことはない。そこで、月末に秋田・青森の方へと出かける計画を立て、旅をすることにした。旅行可能期間は4泊5日である。
まずはじめに、秋田新幹線で大曲に行き、横手に向かう。豪雪地帯である横手にはかまくら館という一年中かまくらが体験できる施設があるそうなので東北に住む上で知っておくべきものとして体験してくる。そのほか大曲・横手に行くのは初めてなので、神社・仏閣などもゆっくりと眺めていきたい。
続いては、日本海側の秋田へと出て、「今日も電車に乗れる?」という鉄分を私は含んでいないのだが、電車から眺める風景は好きなので、秋田から東能代まで行き、日本海側をひた走る五能線に乗り換え、五能線全線の旅に出かける。たぶんこの区間を全部乗ることは生涯二度とないだろう。(各駅で降りたりはしません。乗るだけです)
途中の宿泊地には深浦町「不老ふ死温泉」に宿をとった。この前の出張の飲み会のことである。偶然誕生日を迎えた私は、「また年をとりました」と言った所、年齢を聞かれ、相手にも聞き返すと「私は不老ふ死なので年齢は関係ありませんよ」と言われてしまった。そこで出てきたのがこの温泉である。
有名な温泉で、日本海が目の前に広がる、海岸と一体化した、絶景の露天風呂というのが売りである。おまけにこのネーミング、見事としか言いようがない。料金がはるかに予算オーバーなのだが、泊まる事にした。安くならないかと「朝食を食べなかったら料金は変わるか」とか聞いたりもしたのだが、だめそうだった。
五能線全線堪能の後は、体力とお金が残っていれば、青森を回って八戸経由で仙台へと帰郷する予定である。ぐるっと北東北の旅、さてどうなることやら。
月末までに雪が降り積もり、さらにしんしんとした美しい景色となることを期待する。ただし、電車は止まらないでほしい。