2005-02-25 帽子 詩 立原道造 学校の帽子をかぶつた僕と黒いソフトをかぶ つた友だちが歩いてゐると、それを見たもう 一人の友だちが後になつてあのときかぶつて ゐたソフトは君に似あふといひだす。僕はソ フトなんかかぶつてゐなかつたのに、何度い つても、あのとき黒いソフトをかぶつてゐた といふ。 目次に戻る