2005-05-28 天国 八木重吉 天国は どこをたち切っても力がみなぎっている 表裏はなく それでいて千差万別だ いのちが流れているので 自分だけとどまって腐っていれない 天国の一時間は 人間界の一生よりももっとうつくしくもっと張合がある そこには天使があるいている 人間界にいるときのような疑いというものが無いから ひとつとして力に無駄がない すべて成成であり発発でる