自然教育園へ

スダジイ


今週から持病の腰痛が酷くなり、パソコンに向かうことが出来ない状態でした。期日の迫っている仕事に追われて無理をしたからかもしれません。天候のほうも晴れたり曇ったりで、気圧の変化が激しいため身体に負担かかったのでしょう(このことは、身体を悪くした人にしかわからないところです)。そしてやっと週末になって腰痛が落ち着いてきたので、リハビリもかねて散策に出かけました。
山手線の目黒駅から降りて10分ぐらい歩いたところに、国立科学博物館付属 自然教育園という森があります(キーワードが無かったので、新しく登場したはてなマップも使って作成(ここ)。こういうキーワードは充実してませんよね。やはりネット世界の人は、あまり外を出歩かないのでしょうか?)。ここはもともと武蔵野の自然が残されていた場所であり、江戸時代には高松藩下屋敷がおかれ、大正時代には白金御料地(皇室の所有地)として一般の人の立ち入りがなされなかったため、豊かな自然が残されていました。そして昭和24年に、全域が天然記念物及び史跡に指定されると同時に、一般に公開されるようになったのです。(ただし、有料300円です)
敷地は約20ヘクタール程でそんなに広いわけではなく、散策コースを歩くぶんには1時間ぐらいで回れます。以前に新宿御苑を紹介しましたが、ここはそういった整備された庭園とは異なり、人が余り手を加えない自然の状態のままのうっそうと茂った森を味わうことが出来ます。昔からの自然が残されているということで、園内には巨木が生い茂り、また庭園では見られない枯れた倒木などが土に返っていく姿を目にすることが出来ます。この自然の循環も重要です。園内を歩いていると、これはたいしたものだなあと思わせる、スダジイ、アカガシ、黒松の巨木などがありました。
ここの森は主に、シイ林、マツ林、コナラ林などで構成されています。昔は杉などの針葉樹林の植林も行なわれたそうですが、環境の悪化からかだんだんと数が減っていっているそうです。杉などは確かに、街路樹として植わっているのは見たことがありませんから、排気ガスなどに弱いのでしょう。園内の脇を首都高速が走っているのですから、森に対する影響はかなりあるのでしょうね。逆に言えば、そのような場所においてもこれだけの森が存続することが出来るということに生命の強さを感じます。もっとも、千葉の房総半島などでは極相林としてのスダジイ林が見られるそうですから、気候帯としてスダジイ林になっていくのが自然なのかもしれません。
さて、ここで質問です(自然教育園の中には、質問プレートがありました。その中の一つを紹介)。
オオバコはどんなところにはえていますか?
また、そのような場所にかたまって生えているのはどうしてでしょうか?