2005-11-07 黄昏 詩 島崎藤村 つと立ちよれば垣根《かきね》には 露草《つゆくさ》の花さきにけり さまよひくれば夕雲《ゆふぐも》や これぞこひしき門辺《かどべ》なる 瓦の屋根に烏《からす》啼き 烏《からす》帰りて日は暮れぬ おとづれもせず去《い》にもせで 螢と共にこゝをあちこち 目次に戻る