雪の上で

雪の上の人型

鶯宿温泉

年越しは、岩手県鶯宿温泉に出かけていました。鶯宿温泉は、盛岡駅から雫石方面(岩手県西部)へ向かうバスで50分程の所にあり、山に囲まれた古くからの温泉街です。私はその中でも最も古びた元湯の自炊宿に泊まりました。
そこは岩手の内陸部ということで大変雪が深く、屋根の上には50cm程の雪がクリームをかけたように垂れ下がっていました。雪というのは不思議なのもので、垂れている部分に雪玉を投げても、中々落ちてくるものではありません。

雪の上の人型

昼でも氷点下のため空気がとても冷たいのですが、いつもと違う一面真っ白な丘や山の風景にとても嬉しくなります。街の駐車場などには誰にも踏まれていない雪が1mぐらい積もっていました。
こういった嬉しさを味わうと普段はしないであろうことをするもので、雪の上に人形をつける事が出来ないかと、助走をつけて飛び込んでみました。
足下が雪で走りにくいことを除いてもかなりの勢いで正面から飛び込んだのですが、頭と手の先と足の方のみ形として残り、結局人型にはなりません。
表面の雪は虹の様にサラサラしているのですが、中の方はぎっしりと詰まっているようです。
挑戦される方はいると思いますが、鼻が痛くなるので注意しましょう。

友集う 奥羽の里に 初明かり 峰にも尾にも 満ちる白雪