2006-01-30 或る日の詩 詩 山村暮鳥 ひとりは寂しい 群衆の中はさらに寂しい 自分ばかりか 否 おお寂しい人間よ かくも生《いのち》はさびしいものか 此の真実に生きよと 木の葉はちる はらはらとちる 秋の黄昏 みよ、いま世界は黄金色に夕焼けして 此の一日を終るところだ はらはらとちる木の葉つぱ 目次に戻る