人々

無理に合わせなくともよいのです
地下鉄の通路で
みなを通してあげなさい
私はその人々の流れを
ゆうゆうと眺めているから

立ち止まって考えればよいのです
あの空の下で
人はみな進み行く
やがて踏みしめた道を
折り返すときが来るのだから

心とは山河大地 心とは日月星辰
草花は光に歌い 雲水は風に漂う

 (2005.1.22)
 地下鉄の通路で