2006-07-01 海水旅館 詩 萩原朔太郎 赤松の林をこえて、 くらきおほなみはとほく光つてゐた、 このさびしき越後の海岸、 しばしはなにを祈るこころぞ、 ひとり夕餉《ゆふげ》ををはりて、 海水旅館の居間に灯《ひ》を点ず。 くぢら浪海岸にて 目次に戻る