2004-07-25 雪くる前 詩 室生犀星 凍《し》みて痛めるごとく はてしなく こころ輝き 枯木《かれき》のうへにひびきを起す わが君とわかれて歩めば あらはるとなく 消ゆるとなく ふりつむ我が手の雪を ああ 君は掻《か》く