湯野上温泉:会津郡下郷町(2)

湯野上温泉


会津は温泉名が駅名になっている所を始め、東山温泉など有名な温泉も多い。今回は塔のへつり駅の隣の「湯野上温泉」駅へと向かった。事前のチェックの段階で、いくつかよさそうな日帰り入浴の旅館を見つけたが、実は外部にはあまり知られていない無料の露天風呂があるとの情報をネットで見つけたため、温泉街を散策がてら散策することにした(後から気づいたが、町のHPには載ってたりする。場所まではわからないが)。湯野上温泉の郵便局の裏では、足湯のコーナーがあったりと町にも風情がある。
目的の風呂は、川沿いにあるということで、川にかかる橋の真ん中に立ち辺りを見回すと、川端にそれらしき囲ってある場所が見える。降りられそうなところへと回り下っていくと、地元の客らしきおじいさん達が二人、湯の周りの岩場に服を脱いで、足を湯につけて腰掛けている。こんにちわと言って、服を脱ぎ仲間に加わると、熱くては入れないそうである。ここの源泉は50度以上と熱く、いつもは湯船に注ぐ湯を調整して入っているそうであるが、天気が悪いため人が少なく、注ぎっぱなしになっていたそうである。川の水も引けそうにないので、持っていたビニール袋で川から水を汲んで入れてみたが中々冷めない。しかたが無いので、コンクリートに寝そべり待つことにした。
川辺の片側からは滝が注ぎ、もう一方は岸壁で、色づき始めた木々が灰色の壁面に趣を添えている。たっぷりとある休暇の時間を使い、スケジュールの無い旅の時間を過ごす。冷えてきたところで、湯船からお湯を取り出し体にかけ、熱い湯壷に体を抱えて浸る、熱い。これを何度か繰り返すと、体も慣れてきて浸かれるようになって来る。湯は透明だが、多少硫黄の匂いがあるような気がした。さて、体も火照ったところで今日最後の目的地へと向かう。