2005-05-27 桃子 詩 八木重吉 つかれて帰えってきたらば 家のほうからひらひら桃子がとんできた 赤いきものを着て 両手をうんとひろげながらそっくりかえって ぶつぶつぶつぶつ独りっこといいながらやってきた わたしのむねへ もも子がころころ赤くうつるようなきがした 目次に戻る