2005-06-02 ○ 詩 八木重吉 少女には むやみに語るものじゃない 私の言葉だけで 妹の心は見ぬ人をあこがれている 私もうっかり言ったつもりじゃなかったが そんな強い痕を残すとは あらかじめ どうして気付き得たであろう? 何も告げぬのもわるいようだし と 言って 一言でも言った そのことが どんな結果をもってくるかわからぬおそろしさ! 上に戻る