東京での山登りについて

宮城:戸神山


東京に来てからも山登りを続けている。山登りを始めたのは2年ほど前からで、椎間板ヘルニアで身体を悪くしたため健康を維持するために運動として始めた。その他の理由としては、自分が帰ることの出来る、眠ることの出来る原風景というものを探す目的もあり、山登りを通じてそのような場所を捜し求めながら歩いてもいる。最初は身体を悪くしてから始めた事もあり、健康に自身のあり、そしてあまり多くを語らない友人を連れて2人で宮城・山形の山登りを始めたのであるが、こちらには今の所そういう友人は出来ていない。また、山登りの経験を重ねることによって、どのぐらいであれば自分の腰に危険のシグナルが出るという点がわかるようになってきたので、こちらではしばらく一人で山登りを続けていく。
さて、東京近郊の山はどこら辺に固まっているのか。関東平野は広い。職場の屋上からも5階にある自宅の部屋からも山は見えない。少なくとも自宅から1時間程度電車に乗らなければ山という山が見えないのである(新幹線は抜きで)。さっそく買ってきた「分県登山マップ 埼玉県の山 (新・分県登山ガイド)」を開くと、マップ上から自宅付近の地域が省かれ、住んでいる場所が山登りに適していない位置であることが分かる。埼玉県の山は、西側の秩父と言われる地域に固まっている。そして、以前映画のレビューで紹介した地域もここに含まれている(草の乱)。
埼玉県の山は群馬・長野・山梨などの内陸の県との県境の山が高い。分県ガイドで一番高い山は、山梨・埼玉・長野の三県にまたがる甲武信岳(2457m)、埼玉県内の山としては奥秩父の和名倉山(2036m)、両神山(1723m)がある。その他には、東京にまたがる雲取山(2017m)などがある。全般的に西高東低の地形だ。
東北に帰るまでに有名な山を一つぐらい登ってみたいが、森の息吹に深く惹かれている私としては、森林限界に満たない、500〜1500mぐらいの山を普段は順番に登っていくつもりである。