2006-01-30 十字架 詩 山村暮鳥 十字架のおもさは歯をたて むごたらしくも肉体に喰入る 苦しむものの愛する十字架 苦しむものよ にんげんこそまことのキリスト そして道はながい ゴルゴダヘの此の道 どこまで行つたらつきるのか 肩の上の十字架 よろめく足を踏みしめて進み行く くるしみをじつと耐へてすすみ行く みそなはせ 主よ、人間のこの強さを…… 目次に戻る