かなしくなったときは(2)〜奏楽堂〜

gravity22006-06-11


かなしくなったときは(1)から|

東京音楽学校奏楽堂

最近、上野公園での私のお気に入りは、少し前の日記に書いた「旧東京音楽学校奏楽堂」の日曜コンサートを聞くことです。それから私は、動物園前のピザ屋で一番安いチーズのピザにケチャップを乗せて食べて、西洋博物館の庭でダンテの考える人の彫像を眺めてから、どこかの美術館か博物館の常設展を気分次第でのぞきにいきます。
その日も、いつもと同じように、私は「旧東京音楽学校奏楽堂」の日曜コンサートの2回目(3時)に間に合うように上野駅をおりて、西洋博物館前を国立博物館方面に横に曲がって、おそらくここで曲がるよりももう少し先で曲がった方が近いのですが、多摩産の木材で作られたという木製舗装の道を上を歩きながら(おそらくこの木製の舗道が、私をここで曲がらせるのだと思います)、少し遠回りをして旧東京音楽学校奏楽堂に向かいました。
第2・第4日曜日は、パイプオルガンのコンサートの日なので(第1・第3日曜日はチェンバロ)、今日もその、奥から響いてくるような音が聞けるかと思い入口に向かうと、今月は「日本歌曲コンクール」というものが開催されていて、今週末はいつものコンサートが中止のようでした。
私は仕方なしに他へ移動しようとしたところ、後から観光客らしき人がそのまま中に入っていくようなので、後から付いてそのまま入ってみると、いつものコンサートは休みだけれど、「日本歌曲コンクール」の予選を別料金無しに聞くことが出来るということでした。
「日本歌曲」というものが私には何のことかわからないのですが、コンクールを見るという機会が私にはなかったものですから、そのまま中に入ってみることにしました。入口から右に曲がり、その奥の二階への階段を上って、ちょうどその時に曲が切れたことから、私は出る人と交代で奏楽堂の中に入りました。

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