2004-12-04 破れた腰掛 詩 石川啄木 昼は落葉をのせ 夜は露をのせる 公園の片隅の破れた腰掛。 家出して行方のしれぬ我が父に 後姿のよく似た物乞《ものごひ》を町に見た時、 初めて私は此処《ここ》へ来た。