2006-12-01 Omega の瞳 詩 萩原朔太郎 死んでみたまへ、屍蝋の光る指先から、お前の霊がよろよろとして昇発する。その時お前は、ほんたうにおめがの青白い瞳《め》を見ることができる。それがお前の、ほんたうの人格であつた。 ひとが猫のやうに見える。 目次に戻る