詩集

青猫

目次 序 凡例 幻の寝台 薄暮の部屋 寝台を求む 沖を眺望する 強い腕に抱かる 群集の中を求めて歩く その手は菓子である 青猫 月夜 春の感情 野原に寝る 蠅の唱歌 恐ろしく憂鬱なる 憂鬱なる桜 憂鬱なる花見 夢にみる空家の庭の秘密 黒い風琴 憂鬱の川辺 仏の…

蝶を夢む

目次 詩集の始に 蝶を夢む 詩集前篇 蝶を夢む 腕のある寝台 青空に飛び行く 冬の海の光を感ず 騒擾 群集の中を求めて歩く 内部への月影 陸橋 灰色の道 その手は菓子である その襟足は魚である 春の芽生 黒い蝙蝠 石竹と青猫 海鳥 眺望 蟾蜍 家畜 夢 寄生蟹の…

あこがれ(3)

目次3*1 江上の曲 枯林 天火盞 壁画 炎の宮 のぞみ 眠れる都 二つの影 夢の宴 うばらの冠 心の声 電光 祭の夜 暁霧 落葉の煙 古瓶子 救済の綱 あさがほ 白鵠 傘のぬし 落櫛 泉 青鷺 小田屋守 凌霄花 草苺 めしひの少女 跋 *1:字数の関係から3つに分けた

あこがれ(2)

目次2*1 花守の歌 月と鐘 偶感二首 我なりき 閑古鳥 ほととぎす マカロフ提督追悼の詩 金甌の歌 アカシヤの蔭 ひとつ家 壁なる影 鴎 光の門 寂寥 秋風高歌 黄金向日葵 我が世界 黄の小花 君が花 波は消えつつ 柳 愛の路 落ちし木の実 秘密 あゆみ *1:字数の…

あこがれ(1)

目次1*1 啄木 沈める鐘((序詩)) 杜に立ちて 白羽の鵠船 啄木鳥 隠沼 人に捧ぐ 楽声 海の怒り 荒磯 夕の海 森の追懐 おもひ出 いのちの舟 孤境 錦木塚 にしき木の捲 のろひ矢の捲 梭の音の捲 鶴飼橋に立ちて 落瓦の賦 山彦 暁鐘 暮鐘 夜の鐘 塔影 黄金幻…

月に吠える(2)

目次*1 跋 健康の都市 詩集附録 挿画附言 挿画附言 故田中恭吉氏の芸術に就いて *1:字数の関係から2つに分け、跋文から(2)に分けた。

月に吠える(1)

目次*1 序 序 詩集例言 竹とその哀傷 地面の底の病気の顔 草の茎 竹 竹 すえたる菊 亀 笛 冬 天上縊死 卵 雲雀料理 感傷の手 山居 苗 殺人事件 盆景 雲雀料理 掌上の種 天景 焦心 悲しい月夜 かなしい遠景 悲しい月夜 死 危険な散歩 酒精中毒者の死 干からび…

目次 序 春の河 おなじく おなじく 蝶々 おなじく 野良道 おなじく おなじく おなじく 雲 おなじく ある時 こども おなじく おなじく おなじく おなじく おなじく おなじく おなじく おなじく おなじく おなじく 馬 おなじく おなじく ゆふがた 朝顔 おなじ…

梢の巣にて(2)

目次*1 真実に生きようとするもの 荘厳なる苦悩者の頌栄 著者として―― *1:文字数制限の関係から、(1)と(2)の2部に分けた。

梢の巣にて(1)

目次*1 ふるさと 自分は光をにぎつてゐる 鉄瓶は蚯蚓のやうにうたつてゐる 春 春 ひるめしどき じやがいも 此の道のつきたところで 詩人・山村暮鳥氏 海辺にて 山上にて 星 聖母子涅槃像 船にて 万物節 大地の子 蟻をみて 鴉にかたる あらしを讃へる 一本の…

風は草木にささやいた(2)

目次*1 Ⅵ 秋ぐち 此の世界のはじめもこんなであつたか ひとりごと 新聞紙の詩 汽車の詩 都会の詩 都会の詩 握手 故郷にかへつた時 太陽はいま蜀黍畑にはいつたところだ Ⅶ 自分はさみしく考へてゐる 蝗 愛の力 人間の神 秋のよろこびの詩 草の葉つぱの詩 或る…

風は草木にささやいた(1)

目次*1 人間の勝利 自序 Ⅰ 穀物の種子 彼等は善い友達である 父上のおん手の詩 或る朝の詩 曲つた木 ランプ 夜の詩 遙にこの大都会を感ずる 何処へ行くのか 梢には小鳥の巣がある 春 Ⅱ 万物節 種子はさへづる 或る雨後のあしたの詩 十字街の詩 ポプラの詩 風…

聖三稜玻璃

目次 囈語 大宣旨 曲線 手 だんす 図案 妄語 烙印 愛に就て 青空に A FUTER 楽園 発作 曼陀羅 かなしさに 岬 十月 印象 持戒 光 気品 模様 銘に くれがた さりゆてゑしよん 蚤心抄 肉 昼 汝に 燐素 午後 風景 誘惑 冬 いのり 太陽は神々の蜜である 天…

三人の処女

目次 SAGESSE Ⅰ 創造の悲哀 独唱 黒き猫 河岸 心 とかげ 沈思とまるめろ 沼 IDEAL Ⅱ 性欲と霊智 冬の旨 孤独と執着 途上所見 冬 眺望 Ⅲ 声 人生 勤行夜小章 猫 BEAUTY 愛 力 光 明石町のシヅエ様に 光 ほろびゆくもの えびそおど かほ 騒…

藤村詩集 (序文のみ)

夏草

目次 晩春の別離 暁の誕生 終焉の夕 月光五首 うぐひす かりがね 新潮 わすれ草をよみて 高山に登りて遠く望むの歌 二つの泉 天の河二首 落梅 婚姻の祝いの歌 農夫 夏草の後にしるす 夏草に野中の水はうつもれぬ もとのこゝろをたとるはかりに 琴後集

落梅集*1

目次 小諸なる古城のほとり 労働雑詠 壮年の歌 悪夢 黄昏 緑蔭 罪 胸より胸に 蜑のなげき 浦島 銀鎖 夏の夢 利根川だより 椰子の実 海辺の曲 蟹の歌 舟路 千曲川旅情の歌 常盤樹 寂寥 響りんりん音りんりん 藪入 鼠をあはれむ 問答の歌 鳥なき里

一葉舟*3

目次 序 おちば 春やいづこに 鷲の歌 銀河 白磁花瓶賦 きりぎりす ながれみづ 亡友反古帖 木曾谿日記

若菜集

目次 おえふ おきぬ おさよ おくめ おつた おきく 明星 草枕 潮音 春の歌 新暁 若水 春の歌 佐保姫 春の曲 酔歌 二つの声 白壁 四つの袖 暗香 蓮花舟 葡萄の樹のかげ 高楼 天馬 哀歌 母を葬るのうた 梭の音 かもめ 流星 夏の夜 昼の夢 東西南北 懐古 秋のう…

或る遍歴から

目次 その一 南で 夕暮 その二 田舎 稲妻 旅行者 木の実 みづ絵 魚を喰べる 鄙の家 風土によせて 緑葉 早春 戸隠姫 戸隠びと 炉 厨 吹雪 飯山 その三 雪尺余 はるかなものに 詩人の枕 晩夏 月 晩秋 水ぎは 熊 猟館 昼を愛する歌 父と娘 荒地野菊 冬の夜道 冬…

父のゐる庭

目次 その一 詩人の出発 冬の旅 秋風 田舎の絵本 川中島を望む 駅前旅館 虫をめづる夜 小児の絵筆の想ひ出に 風景書家 その二 白椿 桑畑 半日 天の川 眠れる少年 山中 静かな少年 冬の日 大倉村の手紙 晴れた日のわかれ その三 山懐 林間詩 太郎 寂しい村で …

愛する神の歌

目次 矜持 馬小屋で雨を待つ間 子扇 鴉影 可愛い妖怪 夕方私は途方に暮れた 銅版画 父が鋏をもつて 咳 ローマン派の手帖 雪球 旅装 臥床 養蜂 花樹 春の航海から 味爽 馬小屋で雨を待つ間 花にとけた鐘 橙娘 雪の誘い 雪と膝 雪のやうに 落葉松 林檎の木 山…

貧しき信徒

目次 母の瞳 お月見 花がふつてくると思ふ 涙 秋 光 母をおもふ 風が鳴る こどもが病む ひびいてゆかう 美しくすてる 美しくみる 路 かなかな 山吹 ある日 憎しみ 夜 日が沈む 果物 壁 赤い寝衣 奇蹟 私 花 冬 不思議 人形 美しくあるく 悲しみ 草をむしる …

秋の瞳

目次 序 息を 殺せ 白い枝 哀しみの 火矢 朗らかな 日 フヱアリの 国 おほぞらの こころ 植木屋 ふるさとの 山 しづかな 画家 うつくしいもの 一群の ぶよ 鉛と ちようちよ 花になりたい 無造作な 雲 大和行 咲く心 剣を持つ者 壺のような日 つかれたる 心 …

流れる雲 〜心象スケッチ 東北から〜

目次 序 限りなき世界 空の泉 ハゲ田 石神の丘 たそがれ殿の夢の跡 ほほえむ君に 海と空の境界で 星の光 孤高の男 戻る足は持てない 小野川温泉 足湯 下曲がりの木に 旅立ち 電球の下を行く者 冬の王者 幸を探しませう ひょうけつ 冬道程 青森 人の弱さ ケヤ…

詩人の心 〜詩を詠む時を見つめて〜

目次 序 河原で汲み上げる物 琥珀の思いに 石彫 手と手の平の冬木立 心変わりの樹 双葉 悲しい事をいう 冬に見る夢 新年 一歩 荒々しくも気高く ひとつの始まり 闇 旅の分かれ目 たとえばこんな話 はじまりのところへ すきな ものを うたう 私の道 ついて ゆ…

在りし日の歌

目次 在りし日の歌 含羞 むなしさ 夜更の雨 早春の風 月 青い瞳 三歳の記憶 六月の雨 雨の日 春 春の日の歌 夏の夜 幼獣の歌 この小児 冬の日の記憶 秋の日 冷たい夜 冬の明け方 老いたる者をして 湖上 冬の夜 秋の消息 骨 秋日狂乱 朝鮮女 夏の夜に覚めてみ…

山羊の歌

目次 初期詩篇 春の日の夕暮 月 サーカス 春の夜 朝の歌 臨終 都会の夏の夜 秋の一日 黄昏 深夜の思ひ 冬の雨の夜 帰郷 凄じき黄昏 逝く夏の歌 悲しき朝 夏の日の歌 夕照 港市の秋 ためいき 春の思ひ出 秋の夜空 宿酔 少年時 少年時 盲目の秋 わが喫煙 妹よ …

萱草に寄す

目次 SONATINE No.1 はじめてのものに またある夜に 晩き日の夕べに わかれる昼に のちのおもひに 夏花の歌 SONATINE No.2 虹とひとと 夏の弔ひ 忘れてしまつて

暁と夕の詩

目次 Ⅰ 或る風に寄せて Ⅱ やがて秋…… Ⅲ 小譚詩 Ⅳ 眠りの誘ひ Ⅴ 真冬の夜の雨に Ⅵ 失なはれた夜に Ⅶ 溢れひたす闇に Ⅷ 眠りのほとりに Ⅸ さまよひ Ⅹ 朝やけ